8月15日更新 ホッケンハイムで散った2台。ATSつながりのレースランド特注スパーク、入荷しました

世の中には、「これ、誰が買うねん」という商品があります。

で、それをわざわざ作るのがレースランドの特注シリーズ。

ロム特注も大概……な自覚はありますが、正直レースランドさんはうちの上をいっているかもしれません(笑)。

今回は、そんな“負け組オールスター”が2台入荷しました。(言い方!)

順番に紹介します。

① レースランド特注スパーク 1/43 ティレル015 ルノー ドイツGP 1986 M.ブランドル

1986年はターボ全盛期。でも、使える燃料は1レース195リッターまで。速いからといって調子に乗って踏み続けると、最後までもちません。

実際、この年のホッケンハイムでは、終盤にマクラーレンのプロストとロズベルグがガス欠。

プロストは車を降り、自分で押してゴールしようとしますが、手前で力尽きました。

F1を人力でなんとかしようとするプロスト。今のF1では考えられません!

優勝は、燃料をきっちり残していたピケでした。

で、今回の主役ブランドルはというと。

予選15番手から9位まで上がったところで、電子系のトラブルからエンジン火災。25周目でリタイア。

プロストのガス欠にも、優勝争いにも絡まず、ひとり先に燃え尽きてしまいました(泣)

カラーリングはData Generalのホワイト×濃紺。

Data Generalは、当時のアメリカのコンピューター会社です。資金難だったケン・ティレルがスポンサーに連れてきて、高額なルノー・ターボエンジン代を確保。

さらにタバコ会社ではないので、当時始まりつつあったタバコ広告規制にも引っかからない。

ティレルおじさん、なかなか抜け目がありません。ちなみに、ティレル015の最高成績は4位。

まあ、そういう車です。そういう車を、わざわざ限定モデルにする。その心意気、めっちゃ好きです。

ROM価格 ¥16,500(税込)
https://romu-romu.com/SHOP/RS1771.html

② レースランド特注スパーク 1/43 ATS HS1 コスワース ドイツGP 1978 J.マス

こっちはもう、車からして渋い。

ATSは、ホイールメーカーの社長ギュンター・シュミットが立ち上げたF1チームです。第1号車のHS1は、ペンスキーとマーチのF1チームの残り物をもとに、ロビン・ハードが設計。

書き方は悪いですが、まあ寄せ集めです。1978年当時、前を走っていた最新のウイングカーとは、正直かなり差がありました。

舞台は1978年ドイツGP。優勝は、アンドレッティのロータス79。F1の時代を変えた名車です。

その裏で、ATSの週末は散々でした。まずジャリエが予選中、アクセルが戻らなくなってスピン。

もう我慢できん、となったのか、その土曜日の夜にチームを離脱(マジ!?)これも今のF1では見たことない光景。

でもまだ決勝が残っています。

残ったヨッヘン・マスは、硬いグッドイヤータイヤでなんとか予選を通過。しかし、スタート位置は最後尾付近でした。

そして決勝。地元ドイツの人気ドライバー、マスとシュトゥックがまさかの接触。

マスのATSとシュトゥックのシャドウは、揃ってバリアへ。2人とも序盤で終了です。

地元ドイツのファンにとっては、なんとも残念な結末。

派手さゼロ。
栄光ゼロ。
走った距離も短め。

でも、なんか刺さる(笑)

ROM価格 ¥16,500(税込)
https://romu-romu.com/SHOP/RS1768.html

というわけで。

勝った車でも、表彰台に上がった車でもありません。

燃えた1台と、刺さった1台。

それを2台並べて、「ええやん……」とニヤニヤする。この趣味、名車だけ追いかけていても面白くないんです。

ロムもレースランドも、どっかおかしい。でも、そのおかしさ、嫌いじゃないですよね!?

気になる方はお早めに。

なお、16日(日)・17日(月)は定休日となっております。よろしくお願いいたします。