世の中には、「これ、誰が買うねん」という商品があります。
で、それをわざわざ作るのがレースランドの特注シリーズ。
ロム特注も大概……な自覚はありますが、正直レースランドさんはうちの上をいっているかもしれません(笑)。
今回は、そんな“負け組オールスター”が2台入荷しました。(言い方!)
順番に紹介します。
① レースランド特注スパーク 1/43 ティレル015 ルノー ドイツGP 1986 M.ブランドル
1986年はターボ全盛期。でも、使える燃料は1レース195リッターまで。速いからといって調子に乗って踏み続けると、最後までもちません。
実際、この年のホッケンハイムでは、終盤にマクラーレンのプロストとロズベルグがガス欠。
プロストは車を降り、自分で押してゴールしようとしますが、手前で力尽きました。
F1を人力でなんとかしようとするプロスト。今のF1では考えられません!
優勝は、燃料をきっちり残していたピケでした。
で、今回の主役ブランドルはというと。
予選15番手から9位まで上がったところで、電子系のトラブルからエンジン火災。25周目でリタイア。
プロストのガス欠にも、優勝争いにも絡まず、ひとり先に燃え尽きてしまいました(泣)
カラーリングはData Generalのホワイト×濃紺。
Data Generalは、当時のアメリカのコンピューター会社です。資金難だったケン・ティレルがスポンサーに連れてきて、高額なルノー・ターボエンジン代を確保。
さらにタバコ会社ではないので、当時始まりつつあったタバコ広告規制にも引っかからない。
ティレルおじさん、なかなか抜け目がありません。ちなみに、ティレル015の最高成績は4位。
まあ、そういう車です。そういう車を、わざわざ限定モデルにする。その心意気、めっちゃ好きです。
ROM価格 ¥16,500(税込)
https://romu-romu.com/SHOP/RS1771.html
② レースランド特注スパーク 1/43 ATS HS1 コスワース ドイツGP 1978 J.マス
こっちはもう、車からして渋い。
ATSは、ホイールメーカーの社長ギュンター・シュミットが立ち上げたF1チームです。第1号車のHS1は、ペンスキーとマーチのF1チームの残り物をもとに、ロビン・ハードが設計。
書き方は悪いですが、まあ寄せ集めです。1978年当時、前を走っていた最新のウイングカーとは、正直かなり差がありました。
舞台は1978年ドイツGP。優勝は、アンドレッティのロータス79。F1の時代を変えた名車です。
その裏で、ATSの週末は散々でした。まずジャリエが予選中、アクセルが戻らなくなってスピン。
もう我慢できん、となったのか、その土曜日の夜にチームを離脱(マジ!?)これも今のF1では見たことない光景。
でもまだ決勝が残っています。
残ったヨッヘン・マスは、硬いグッドイヤータイヤでなんとか予選を通過。しかし、スタート位置は最後尾付近でした。
そして決勝。地元ドイツの人気ドライバー、マスとシュトゥックがまさかの接触。
マスのATSとシュトゥックのシャドウは、揃ってバリアへ。2人とも序盤で終了です。
地元ドイツのファンにとっては、なんとも残念な結末。
派手さゼロ。
栄光ゼロ。
走った距離も短め。
でも、なんか刺さる(笑)
ROM価格 ¥16,500(税込)
https://romu-romu.com/SHOP/RS1768.html
というわけで。
勝った車でも、表彰台に上がった車でもありません。
燃えた1台と、刺さった1台。
それを2台並べて、「ええやん……」とニヤニヤする。この趣味、名車だけ追いかけていても面白くないんです。
ロムもレースランドも、どっかおかしい。でも、そのおかしさ、嫌いじゃないですよね!?
気になる方はお早めに。
なお、16日(日)・17日(月)は定休日となっております。よろしくお願いいたします。

